三岐鉄道三岐線西藤原駅の機関車展示(三重県いなべ市)

三岐鉄道三岐線西藤原駅の機関車展示(三重県いなべ市

梅雨が明けたと思ったら、連日36度の異常な猛暑です。
東海の岐阜、愛知と、関東内陸部の山梨、埼玉、群馬辺りが日本で一番暑いようですね。
熱帯の国から帰ってきた方も、大垣の方がはるかに暑いと言われていました。
 
さて(今回も公開するまで時間がかかりました。)
 前回の藤原岳自然科学館からだいぶ間が空いてしまいましたが、
続いて三岐鉄道三岐線西藤原駅に行きました。
三岐鉄道三岐線は、元々はその名の通り三重県から岐阜県関ヶ原までをつなぐ
計画だったようですが、その計画は途中で止まり、現在では四日市市近鉄富田駅から
この西藤原駅までをつなぐ、途中にある太平洋セメントのセメント輸送を中心と
した路線になっています。
 
 
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 駅のホームの片側に3台の機関車が保存してあります。
  
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 「私の歴史」だそうです。
先頭はE101型蒸気機関車E102号機です。
大阪で生まれ、三岐鉄道開通時から貨物列車を牽引していましたが、
電化に伴い昭和29年に大阪窯業セメント伊吹工場に異動し、引退後、この地に里帰りしました。
 
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真ん中の私は日立製25トン液体式ディーゼル機関車DB25号車です。
昭和46年から平成元年まで小野田セメント名古屋サービスステーションで、
セメント貨車を牽引して働いていました。
 
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最後尾の私は電気機関車 いぶき502号です。
昭和31年に大阪窯業セメント伊吹工場の専用線で働くために、日立製作所で生まれ、
大井川鉄道で余生を過ごそうとしたところ、中部国際空港の埋め立て土砂輸送で、
三岐鉄道に再就職しました。
 
ぼっちゃんは鉄道の趣味はありませんが、小さいぼっちゃんも今のところ電車には
あまり興味ないようです。全く関心を示しませんでした。
 
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モードダイヤルがずれていたため見づらい写真ですが、反対側のホームからは、
カラフルな電車が発車していきました。 
 
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今度はオレンジ色の電車が到着して、折り返しで発車していきました。
 
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駅のすぐ隣の広場で、ウィステリア鉄道と称して、ボランティアの方が毎週日曜日の
10:00から15:00までミニ鉄道を走らせているようです。
藤原岳自然科学館の案内でこの情報を知りましたが、その時間がちょうど15:00前
でしたので、間に合いませんでした。
 
でも小さいぼっちゃんは、この芝生広場を一人でぐるぐる駆け回って、楽しそうでした。
日ごろ家の中にいるので、外で走り回るだけで楽しいようです。
(こちらはついていくのにたいへんなんですが。)
 
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日本の鉄道の線路の幅には、数種類あります。
標準軌の1,435mmは新幹線や関西の私鉄のみで、
(なぜか表示が小さいですが)真ん中の1,067mmの狭軌はこの三岐線やJR在来線に
採用されています。
そして近鉄が赤字のため廃止し、三岐鉄道が引き継いだ北勢線はさらに狭く、762mm
しかありません。
このように比べられると、よくわかりますね。
ちなみに、右の方にあるウィステリア鉄道の幅は127mmです。
 
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 車輪の大きさにも、違いがあります。
このように比べられると、北勢線は、おもちゃのようです。 
 
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 駅舎は、SLをイメージしたデザインになっています。
 
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電車に乗り降りする人は、数人でした。
 
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 裏に見える藤原岳です。
こちらの山の登山者の起点にもなっているようです。
 
日本の高度成長期を支えたセメント輸送で活躍した機関車がきれいに保存されて
いる、静かな地方ローカル線の駅でした。
 
参加しています
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[住所] 三重県いなべ市藤原町大貝戸336