本證寺~城郭伽藍の典型例~(安城市)

本證寺~城郭伽藍の典型例~(安城市

三河国旅行2012編の第2回です。
 
岡崎東公園を出発して、旅館にむかう途中、安城市本證寺に立ち寄りました。
県道294号線沿いにあり、愛知県史跡に指定されています。
 
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この本證寺は、お城のように内堀や、隅櫓のような楼閣を備えています。
(現在はほとんどなくなっていますが、外堀もあったそうです)。
このような造りの寺院は城郭伽藍と呼ばれますが、これほどよく残っているのは、
全国的にも珍しいそうです。
(そのため、お寺ですが「城巡り」のカテゴリーにしています)
 
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北東にある隅櫓風の楼閣内堀です。
石垣や塀なども、まるでお城のようです。
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立派な山門です。
 
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楼閣は、全体のバランスが、ちょっと中国っぽいイメージもあります。
 
 
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山門をくぐると、とても広い境内と本堂です。
本堂は、江戸時代初期に再建されたもので、愛知県文化財に指定されています。
 
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楼閣を内側から見たところです。
 
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竜宮橋という名の橋があり、その向こう側には鶴の置き物もありました。
 
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本證寺がこのようにお城のような造りになっているのは、かつてここを拠点として
戦いがあったためでした。
桶狭間の戦い後、三河国を統一しようとした徳川家康と、この本證寺などを中心とした
三河一向一揆は、激しく戦いました。
家康の家臣の一部も一揆側につくなど、三河国を二分した戦いとなり、
家康もかなり苦戦したそうです。
その戦いが終わり、寺は破却されましたが、その後、許されて、再建されました。
 
現在の日本では、考えられませんが、本願寺を中心とした一向一揆が軍事的に大きな力を
持っており、戦国大名とも激しく争った当時の歴史に思いを馳せました。
 
参加しています
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[住所] 愛知県安城市野寺町野寺26