掛川城 其の二(天守までの巻)(静岡県掛川市)~遠江旅行編

掛川城 其の二(天守までの巻)(静岡県掛川市)~遠江旅行編

前回の其の一(大手門周辺の巻)に続いて、其の二(天守までの巻)です。
 
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階段を登ると、復元された四足門があります。本丸に通じる重要な門だったそうです。
変わった名前ですが、名前の由来は書いてありませんでした。
 
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正保元(1644)年に江戸幕府に提出された絵図を元に作成された150分の1の掛川城模型です。
現在はちょうど中心のあたりです。
風雨、日光などの自然環境の中でも耐久性の高い有田製磁器で製作されているそうです。
 
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立派な石垣の門の跡を通って、いよいよ本丸跡に入ります。
入って左手に、入城券売場があります。
天守と御殿のセットで400円です(美術館もセットの券は500円です)。
JAF会員証があれば、割引で320円になります。
 
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立派な石垣の上には、本来は、荒和布櫓という物見櫓が立っていましたが、
現在は太鼓櫓が乗せられています。
太鼓櫓は、城下に時を知らせる大太鼓が納めてあった建物で、嘉永七(1854)年の大地震
後に建てられ、何回かの移築の末、現在の位置に移されたそうです。
大太鼓は、二の丸御殿の中に現存しています。
 
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腰石垣と玉石側溝です。下の方だけ石垣になっているので、腰石垣です。
 
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これから、階段を登って、天守に登城します。
通常は、本丸の中に天守がありますが、掛川城は、本丸の上に天守丸があるという構造に
なっています。
 
その前に、
 
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本丸跡の奥の方は、花広場という小さな花壇になっていました。
中央の木が、何かの形に剪定されていますが、何をイメージしているのでしょうか?
 
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花広場から見上げた天守です。
春に赤くなる紅葉との写真ですが、秋のようですね。
 
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階段を登って、天守に向かいます。
折れ曲がっていて、攻めにくいようになっています。
右の壁には、狭間(さま)が開いていて、火縄銃や矢が放てるようになっています。
 
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この冠木門をくぐって、いよいよ天守に入ります。
 
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天守丸にある霧吹き井戸です。
永禄十二(1569)年に、徳川家康掛川城に立てこもる今川氏真(うじざね・義元の子)を
攻めた際、この井戸から立ちこめた霧が城をすっぽりと覆い隠し、攻撃から城を守ったという
伝説があり、そのことから掛川城は雲霧城とも呼ばれていたそうです。
 
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掛川城天守は、天正十九(1591)年から慶長元(1596)年にかけて、山内一豊によって、
初めて築かれましたが、嘉永七年の大地震によって倒壊し、その後再建されませんでした。
しかし、平成五(1993)年に、絵図や古記録をもとに140年ぶりに木造で再建されました。
木造で再建されたお城は、たいへん珍しいもので、日本で初めてだそうです。
 
3層4階の天守は、六間×五間(12m×10m)、石垣下からの高さは19.78mで、
それほど大きなものではありません。
下層は大きいが、上層は小さい望楼型天守で、比較的初期の形です。
関ヶ原の戦いの後、土佐24万石の大大名に出世した山内一豊は、高知城天守を建て
ますが、この掛川城天守非常に似ています(写真でしか見たことはありませんが)。
 
 
この調子ではいつまで続くかわかりませんが、次回はやっと天守内部に入ります。
 
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