浜岡原発(静岡県御前崎市)~遠江国旅行編~

浜岡原発静岡県御前崎市)~遠江国旅行編~

管首相が浜岡原発の全面停止を中部電力に要請したとのことです。
 
イムリーな記事になりますが、先日の遠江国静岡県西部)旅行の際に、せっかく近くまで
来たので、ちょっと怖いですが、「世界一危険な原発」とも言われているらしい中部電力
浜岡原発静岡県御前崎市)を見てきました。
掛川市方面から、海岸線沿いにある国道150号線を東に走っていくとありました。
駐車場に入ると、制服を着た人が何人も警備のためか、うろうろとしていました。
 
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駐車場のわきに展示してあったシールド掘進機です。
これで岩を削って、海底トンネルを掘ったそうです。

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大正元(1912)年に長野県に設置された水力発電の水車、発電機です。
 
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昭和36年に発電が開始された新名古屋火力発電所火力タービン翼です。
水力、火力、そして原子力へということでしょうか?

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浜岡原子力館という立派なPR展示館です。空中に浮いた展望室も見えます。
 
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浜岡原発は、中部電力唯一原子力発電所で、1、2号機は東海地震対策が不十分なことから、
廃炉になるために停止措置が取られており、3、4号機は運転中で、5号機は定期点検中です。
これだけで、中部電力の12%ぐらいの発電をまかなっているそうです。
 
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原子炉の実物大の模型です。
こんな時期なので、見学している人もいないかと思ったら、無料でちょっとした遊び場になるため、
館内には子供連れが大勢来ていました。
お城巡りの途中で時間がありませんでしたので、詳しくは見ておりません。
 
中部電力は、東京電力福島と同じ沸騰水型軽水炉BWR)陣営です。
核分裂反応によって生じた熱エネルギーで水を沸騰させ、高温・高圧の蒸気とし、
それをタービン発電機に送り電力を生み出しています。
その蒸気を冷やすために、日本では海水を使用しているため、原発は海岸線に設置されて
いるので、津波の恐怖は、全ての原発に共通しています。
 
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浜岡原発は、東海地震の予想震源地の真ん中に建てられています。
昔から東海地震は来ると言われているのに、なぜこのような土地に建設したのかと思います。
地震には様々な対策が採られているとなっていますが、津波には海岸沿いの砂丘対策の
メインのため、とりあえず高い防波堤の建設までの全面停止の要請のようです。
 
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地上62mの展望台から眺めたところです。巨大な発電所の建屋が見えます。
 
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遠州灘の海岸線沿いに風力発電の風車も立ち並んでいます。
海沿いなので、風が1年中吹くことから、風力発電も行われているようです。

風力や太陽光などの自然エネルギーは、自然条件に左右され、出力的にまだ力不足であり、
従来からの石油などの火力発電は、資源の枯渇問題や、温暖化ガスによる環境への影響が
懸念されており、水力もダムは自然破壊になるということで、近年原子力発電がクリーン
エネルギーとして見直されてきましたが、使用済み核燃料などの放射性物質の処理の問題は
解決されず残っています。
コスト面も、多少発電コストが安くても、普段から地元対策でかなりの費用がかかるだけでなく、
今回の事故のようなことが発生してしまうと、処理に莫大な費用と時間がかかり、さらにお金
にはかえられない地元地域のコミュニティーも破壊されてしまいました。

賛否両論がありますが、原発にかけている様々なお金を新規エネルギーの開発に回して、
原発は無くしていく方向に進めていくほうがいいと、個人的には思います。
 
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[住所] 静岡県御前崎市佐倉5561
[電話番号] 0537-85-2424 
[開館時間] 9:00~17:00
[入館料] 無料
[休館日] 毎月第3月曜日(祝日の場合翌日) 年末年始 8月は休館なし
[駐車場] あり